いつしかガーデンプロ除雪機の国内新品の取扱も無くなりすっかり寂しくなりました。
オークションでは雪姫系を偶に見かける程度となり当時の盛り上がりが幻のように思えたりもします。
当ブログも管理人が不調品だったヤンマーJe-765Hを入手し中古除雪機カテゴリに足を踏み入れたものの、雪姫に比べ何よりHSTの無段階変速で取扱が容易、トラブルは全くなく軽快そのものな除雪機でネタが無いのが正直なところとなっておりました。
ところが最近のオークションを眺めていると当時から中古除雪機憧れのヤマハys870がかなり値落ちしている例が見受けられ、これはもしや?とキャブ不調品ならまた安く出るかも?と水面下で計画を練っておりました。
塗装劣化、外装錆、ただしオーガーの減りは少なくクローラもそれ程劣化してない。稼働は少ないけど屋外放置品?悪くないかも?と入札スタート
自分が思うくらいなので他も同様の考えか意外に値段は上がり9万前半、腐ってもヤマハ静音型除雪機、無理した感はありましたが落札となりました。
無事不動のまま配送もされ、さてキャブ掃除して復活!と思いきやそうは簡単にいかなかった・・・
これは想定外です。燃料タンクの下半分は防音の外装の為直視できず、出品者は知らずか確信犯かはわかりませんが記載は全くなし、正直これはかなり痺れました。
やはり現物は確認すべきですねぇ・・・
ちなみに今確認しましたがパーツで1万しないんですねぇ中古の出物探そうと思ってましたが新品でいいかもです。
燃料タンクの補修は以下のような手段があるようで
・鉄板溶接
・鉄板ロウ付け
・ケミカル補修(パテ)
溶接機なんて無い、ロウ付けするようなビッグなハンダごても無く、安易なケミカルに走ります。
自分はマジックスチールってのを使いましたがクイックスチールの方がメジャーのようです。
何れも耐熱260℃の金属配合のエポキシパテ、信頼のmade in USAです。
よく海外では飛行機の補修にテープ貼ったりやってて日本人は大丈夫かよ!!って思うようですが、テープも接着剤の海外物の方が遥かに強力だったりです。
さて肝心の補修ですが、叩いて錆の塊を落としベビーサンダーつかって地金をきっちり出します。本当は更に荒いペーパー掛ければ良いのでしょうがそこまではやらず。マフラー補修用のアルミメッシュシートも使います。
写真は1回目、パテが足らずメッシュが見えてます。この後さらにもう一度盛りました。
あとは水張って漏れ確認、タンクの中のさび落としです。
とりあえず燃料タンクとキャブレター清掃、シューターの固着を取り除いたくらいですが、無事除雪は可能状態に!
ここは強力なサンポール作戦、6.7Lのタンクに1.5Lのサンポールを突っ込み、お湯で希釈、3時間放置の後、マジックリンで洗浄(酸を落とす為)あとは錆が落ちてこなくなるまで水ですすぎます。ある程度乾かして呉556をタンク内面に吹かす(666が良いようです)
これで燃料タンク補修は完了。とりあえず燃料1/3くらい入れてますが今日は漏れはないみたい?
今回0.28mm #30ってステンレス針金を使いましたがとてもいい感じです。キャブレタークリーナ吹きつつ、針金で穴という穴を全部通していきました。
2回目、パイロットジェットを清掃、エンジンもセル一発で始動、ハンチングも無くなりパワーもありエンジンは完全状態になったようです。
また今回もここの説明に助けられます。
初回メインジェット、ニードルバルブあたりを清掃(パイロットジェットをすっかり忘れてた)ニードルバルブのゴムパッキンが割れちゃったので燃料があふれてきますが燃料コックを素早く閉にすれば大丈夫w
エンジンは掛かるがパワーなくハンチング気味、雪もそんなに飛ばない。
あえて言うならys870はスロットル固定なので常に全開です。
ys870J仕様のスロットルを後付けするのがよさそうです。
どーもオーガーケースのスキッドあたりも穴ありそうですが、追々やっていきます。
塗装は暖かくなってから徐々にです。
そして本日、ヤンマー除雪機 Je-765Hは新しいオーナーの元に旅立っていきました。
軽整備しつつ状態も良好だったせいか買った時より随分良い値段になりました。
ys870はまだまだ手を入れないとイケませんが1クラス上の静音除雪機に持出無く更新出来たのはよかった(今のところです)
とりあえず久々のブログ更新は以上です。